2020/05/22

Linux VAIOをサーバーにしてしまおう!

Linux VAIO 運用2ヶ月経過

パネルに登録されたアプリも少し増えました。

3月に頂き物のVAIOをWindows7からLinux Mint に変え、CPUをPentiumからi5に換装、そしてハードディスクもSSDに変えて、ストレス無く仕える状態になったLinux VAIOでした。

しかし、自分のメインはMacbook Proなのでどうしても使う機会が少なく折角のLinux機も宝の持ち腐れ状態でした。
それまでWindows7でも使っていたソフトは地図ソフトの「カシミール3D」が主たるもので、その他はやはりMacbook Proになってしまっていました。
Linuxへの移行に関しては以前にこのブログの記事でも紹介していますから、詳細については省きます。
折角スピードアップしたLinux VAIOがあるのだから何か有効な利用法を考えてやらないと勿体ないです。
早い話、Macbook Proで出来ない事、やり難い事をこのLinux VAIOで実現出来ればいい訳です。

VAIOをサーバーにしてしまおう!

我が家の家庭内LANの下には現在、パソコンが5台、プリンタが2台、iPhone5台、iPad2台がぶら下がっています。

やたらと台数が多いのは、隣りに家を構えた息子もWiFiルーターの拡張機能を使って我が家の屋根裏から飛ばしていて、結局2軒分の機器がLANにぶら下がった状態になっている為です。

2年前まではこのLANにはどのパソコンからでも繋がるNAS対応のディスクも繋がっていて、これは随分重宝していたのですが10年以上も使って来て、寿命を迎えました。
それ以来お互いの共有フォルダ内でしか繋がる事が出来ず不便な思いをしてきました。しかし、そうかと言って、新しいNASを買おうと思っても普通の外付けハードディスクに較べると高価と言う事もありこれまで我慢してきました。

こうした状況の中で、あまり有効利用されていないLinux機があります。聞く所によるとLinuxはサーバーに利用される事が圧倒的に多いようです。
そう言えば、Linuxを使い始めた時、何もしないのに他のパソコンの共有フォルダに繋がった事に驚きました
こんなに簡単に繋がるのなら、サーバーとして運用するにもさぞかし簡単に出来てしまうのだろうと簡単に考えていました。
ところが、Linuxからは他の共有フォルダが見えるのに、逆に他のパソコン(全部Mac)からはLinux が見えませんでした。
なんで?

samba導入

いろいろと調べてみると、Linux で共有を有効にする為には「samba」というソフトを入れないと駄目なようです。しかし、その後の導入方法を調べてみると、どこでもかなり厄介な事が書かれていて、その設定もコマンドの打ち込みでやらなければならない場面が多いようです。
Linuxという今年の春始めて導入したOSの元で、smbとかいう通信プロトコルを使ったサーバーを起ち上げようと言うのですから、70歳に迫ろうという今の自分にとってはかなりハードルの高い作業になりそうです。

samba のインストールまではそれ程大変な事でも無かったのですが、ここからが分からない事だらけで、その度にネットで調べながらの作業です。

Macのように共有をオンにすれば自動的に共有されるフォルダというものもLinux では用意されていないようで、ファイルマネージャー(何て言うのか?)を使ってまずはHOME の中に共有したいフォルダを作り、作ったフォルダのプロパティを変更して共有フォルダにしようと思っても、何やら英文の警告が出て変更が出来ません。どうやら「権限がないのでこの処理は出来ない」といった意味のようです。

度々出てくるエラー警告
そうなると「端末」からコマンドでやらなくてはならないのか?
これもネットで調べてみたところ、Linuxのファイルマネージャーは「nemo」と言う名前のソフトウェアのようで、端末からルート権限でnemo を起動すれば先ほど管理者権限では出来なかった共有の設定もできるようです。
早速
xxxxxx:~$ sudo nemo

で起動すると、いつもとは少し違う雰囲気のファイルマネージャーが起動しました。

左はルート権限で起動したファイルマネージャ。赤い帯が付き、「権限昇格」と表示されている。右は通常起動の時。
共有用に作ったフォルダを共有設定してみたら、今度は旨く行きました。
ここまでやった所で、Macで「サーバーに接続」からプラウズしてみたら、ようやくLinuxが出てきました。これにゲストで接続したらそのまま繋がってしまいました。
しかし、ここは登録ユーザーでなければ繋がらないようにしたいところです。
これはどうすれば実現出来るのか?

登録ユーザー以外は接続出来ないようにする

またまたネットで情報集めです。
情報を探し回っているうちに、自分のレベルでも何とか理解出来そうな説明を見つけました。
どうやら "smb.conf "という名の samba の設定ファイルがあるらしく、それを書き換える必要が有るようです。

このファイルをようやく見つけ出し、まずはこれをコピーしてこれを書き換えようと思ったら、またもやあの警告が出て叱られてしまいました。コピーもルート権限が無いと出来ないようです。
そこでまたまたルート権限でnemoを起動し、この設定ファイルをコピー、そしてエディターでこれを書き換えようとしたところ、説明にあったのとは、記載されている内容が少し違います。
ウウウウ、どうしよう?
仕方ないので、同じような部分だけを真似して書き換え、最後に登録ユーザーでなければ接続出来ない設定を書き加えておきました。
保存したこのコピー版の設定ファイルを元のファイルと入れ替えるには再びルート権限でnemo を起動し、ようやく設定ファイルの書き換えが完了しました。

ゲストではアクセス出来なくなった! 大成功

取りあえず、ここまで来た所で再起動。
MacからLinux に繋げようとしてもゲストでは接続出来ません。おおー、成功!!
ユーザー名を入れ、パスワードを入れるとこれでLinuixの中に入る事が出来ました。
当初考えていた事はこれで何とか実現出来ましたが、サーバーとして運用するのなら外付けハードディスクに共有設定をしてこれをサーバーとして使いたいところです。

外付けハードディスクをサーバーディスクとして設定

元々VAIOの内蔵ハードディスクだったディスクを現在は外付けハードディスクとして使っているので、それをサーバーのディスクとして使う事にしました。少しだけ不良セクタも出ていますが、ハードディスク診断ソフトによれば、不良セクタはあるものの、まだ大丈夫のようです。
一旦フォーマットし直して新規に空のハードディスクにしました。Linux導入後、何台かのハードディスクをフォーマットしましたが、いつも迷うのがフォーカットのファイルシステム。所謂フォーマット形式です。自分の環境を考えると、Mac  Windows Linux と3つのOSで共通して使えるファイルタイプを選ぶ必要が有ります。今回は無難な所で"FAT32"形式にしておきましたが、今度ハードディスクを換えた時には別のファイルシステムを考えた方が良さそうです。

しかし、Macならばフォーマットすればそのまま仕えるようになるハードディスクですが、Linuxではそのままではマウントされませんでした。
Linuxの場合はフォーマット後に「マウント」という作業が必要になるようです。
この辺りの処理はどうやったのか、あまり覚えていないのですが、ディスクソフトでマウントの設定をしたような記憶が......。これもネットの情報探しに奔走し、やっと出来たものの、何をどうしたのか?

.....余り記憶に残っていないのです。

何とか認識されるようになった外付け500GBハードディスクも共有設定し、Mac側から見てみると、先に作ったHOMEの中の共有フォルダともう一つ、外付けのハードディスクも接続先として選択できるようになっていました。

これでLinuxVAIOサーバー化計画もほぼ完了です。
NASディスクの方が消費電力も少ないのでしょうが、ディスプレイは早い時間で消える設定だし、本体はSSDになっているのだから、そんなに大きな消費電力にもならないでしょう。
それに外付けハードディスクもアクセスの無い場合には回転を止めるようですから、こちらもそれほど電力消費は無いものと思います。
それに、使われているパソコンなら兎も角も、あまり活躍の機会の無いLinuxVAIOに何もお金を掛けずに活躍の場を与えてやる事が出来るのですから、今の状況では一番の選択肢と思えます。
流石にそれぞれのパソコンの共有フォルダに繋げてファイルのやり取りを行うよりより、サーバーに接続した方が遙かに便利です。

File Explorer

ここまで来ると、何とかiPhoneをLANに繋げ、このサーバーを利用する事は出来ないものかと思い、探してみると「File Explorer」というアプリがあるようです。
値段も610円と言う事なので、早速iPhoneに入れてみました。

FileExplorer 凄い!!!



このアプリ、610円だというのに、凄い機能を持っていました。
接続出来るのはLAN だけではなく、iCloud Googleドライブ Dropbox Microsoft One Drive それに家庭内LAN にぶら下がっている MacやLinux などオールマイティです。登録すればWebサーバーにも接続出来るようなので、自分のレンタルしているサーバーも登録しようかと思いましたが、これは止めました。
iPhoneでこれらのCloudサービス上にあるファイルやLAN上にぶら下がっているパソコンのファイルなど、自由に削除、コピーが出来てしまうのですから驚きです。

ベッドの上で寝転がったまま、ハードディスクの整理や、クラウド上のファイルの整理も出来てしまうのだからそれはもう、超便利!

FileExplorer の中のローカルフォルダにもファイルを持てるので、ここに音楽ファイルを入れておけばiPhoneのMusicアプリの代わりにもなります。
そこで、Macbook Proの外付けディスクに入っている4000曲近い、iTunes の楽曲ファイルをサーバーのディスクにコピーし、この曲をLinux の音楽アプリ「Rhythmbox」に登録しました。

Rhythmbox で 脱 iTunes 実現

FileExplorerは音楽の連続再生機能も持っていますから、 FileExplorerの中にMusicフォルダを作り、その中にプレイリスト毎のフォルダを作っておけば、このフォルダに、FileExplorer のファイル操作で音楽ファイルをコピーして後は聞くだけ。

この方法ならばMacbook ProとiPhoneをケーブルで接続してiTunesで同期するなんて面倒な事は必要無くなります。
聞き飽きた曲はFile Explorerのフォルダから削除するだけだし、逆に聴きたい曲は500GBのハードディスクからFile Explorerのローカルフォルダにコピーすればそれで聞く事が出来るようになります。
これがLANのWiFiの中にいる限り、何処でも出来てしまうのだから便利なものです。
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音楽だけで無く、動画も静止画も表示できるので、これまで幾つかのアプリでやって来た事がこれ1本で全部出来てしまうようになりました。
この他にもpdfファイルやOfficeファイル等も表示できます。
おかげで、幾つかのアプリは必要無くなりこれらは削除しても良さそうです。
このFE FileExplorer はこれ以外にも探せばまだまだ便利な使い方がありそうです。
今回起ち上げたLinuxVAIOのサーバーもこのFile Explorer が無かったらその使い道も半減していたのかもしれません。LinuxサーバーとFile Explorerのコラボで超便利な環境が出来たようなものです。
それにしてもこのFile Explorerが610円ですから、驚きです。


一つ書き忘れました

使い出した当初から、フォトライブラリというフォルダがあり、この中には写真が一杯入っていました。どうやら、写真アプリの中にある写真を表示しているようです。スライドショー等も出来るようで、この時にMusicにある音楽の中から選んだBGMも付けられるようです。



2020/05/04

Excelで測量結果の面積計算と地形を表示する

30年前の測量のメモが出てきた

ノートに書かれていたメモ

これを綺麗に書いてみるとこんな土地でした。

古いノートが出てきてこの中に、もう30年程前に行ったコンパス測量の時の測量メモが書かれていました。
土地の角ごとにポールを立てて、コンパスで覗いて方位角、仰迎角、距離を書きとどめた簡単なものでしたが、コロナ騒ぎの中、何処にも出掛けられなく出来る事も無いので、このデータを元にExcelで面積を出してみようと始めてみました。
この測量を行ったのはもう30年以上も前の事。

2020/04/29

LinuxでMS Office の代わりを探してみた

Kingsoft MPS Office Spreadsheets の編集画面

Libre Office

古い頂きもののパソコンにLinuxを入れて使い始めてから早2ヶ月が経過しました。Macで使っていたMicrosoft Office 2011 に変わるものが何か無いか?と思っていたところ、Linuxインストール時から入っていたLibre Office というものがありました。

Microsoft のOfficeと同じように、表計算、ワープロ、プレゼンアプリ と3つ揃っています。
Excelのファイルも殆ど問題なしに読み込め、これで脱Excel出来るかも? と思いましが、いろいろやってみるとマクロ(VBA)については一部互換はあるものの、実際に使うためにはかなりの変更が必要なようでした。
デフォルトでは表示されないマクロの記録機能も設定で記録が取れるようになるらしいので、早速マクロ記録できるように設定を変えてみました。
試しに簡単な操作を記録してそのコードを見てみると、VBAの構文とはエライ違いでチンプンカンプン。

2020/04/26

コロナ騒ぎの中で野菜作りが盛況なのだとか?

野菜作り3年目

一昨年始めた野菜作りもはや3年目になります。1年目は無我夢中になって苦労しながらの収穫に感激!

2年目は1年目に較べれば少々失速気味で、失敗も幾つかありました。
そして3年目の今年、耕作は親戚の耕耘機を使いながらこれまでに、ジャガイモ、ソラマメ、スナップエンドウ、ナス、キュウリ、ミニトマト、ズッキーニ、等を植え付け、この中でも豆類はもう少しで収穫出来る所まできました。

毎年旨く行かないのがジャガイモです。毎年発芽率が悪く、掘り起こしてみると土中で腐ってしまっていました。
原因を考えてみると、ジャガイモは南米アンデスが原産地といいますから、乾燥には強いはずです。このジャガイモの担当は毎年カミさん。
いろいろと考えてみるとどうも水不足では無く、水分過多により種芋が腐ってしまったようです。
来年こそ失敗しないようにしなくては!

2020/03/21

VAIOのSSD化でLiniux変身 完了!!!

VAIO Liniux化プロジェクト最終段階



先月末から始まった頂き物のWindows7機のLinux化も最終段階です。

先週Pentium からIntel i5への換装が済み、かなりサクサク動くようになりました。
しかし、ハードディスクの中の状態をみると不良セクタが出始めています。これがどの程度まで問題ないのかは分かりませんが、本来はゼロであるべきでしょう。
そこでハードディスクを今流行のSSDに換装する事にしました。

以前は結構高額なSSDでしたが、今では500GBでも9000円を切る程で手に入ります。
早速、調べ始めましたが、コネクタはハードディスクと同じなんだろうか? 取り付ける為のブラケットはどうなんだろうか? Linux 側からフォーマットも出来るんだろうか? といろいろと分からない事ばかりです。

500GB SSD とハードディスクケース購入

いくら考えていても仕方ないので、SanDisk の500GBのSSDを注文しました。値段は9000円を切っていましたから標準値なのでしょう。

ついでに取り外したハードディスクも使えるようにしようと思い、ハードディスクケースも購入しました。SATAのディスクを2つ挿せるようになっていて、デュプリケーター機能により、片一方のディスクから、もう一方のディスクにクローンディスクを作る事が出来るようになっていました。
当初は、もともと付いていたハードディスクからこれを使い、SSDのクローンを作る予定でいました。
しかし、不良セクタが出てきているディスクからのクローンではどうなるのか心配もあります。最終的にはクローンは止めて、またいちからインストールする事にしました。

ハードディスクからSSDへ換装作業開始

SSDが届いたところで、早速ハードディスクからSSDへの換装作業を始めました。
前回のCPU交換に較べれば、今回はVAIOの裏に付いている足の部分を外すだけで何とかなるようです。



この足は4本のネジで止まっているだけなのですが、足が本体にかなり強力に食らいついていて、そうそう簡単には外れません。
ここはCPU交換時にも一度やっていたので、思いっきり力を入れて引っ張って外しました。


これを外すとハードディスクはドンピシャその下にあります。金属カバーに覆われているので、このカバーごと本体から取り外すとハードディスクは外れます。
電源とSATAコネクタを外、金属カバーからハードディスクを取り外します。




この金属のカバーにSSDを取り付ける事になりますが、これに合わせたアダプタは購入していません。ノートパソコンならしっかり固定する必要はあるのでしょうが、デスクトップなら簡単な固定でも良いだろうと、ここは一番簡単な両面テープ固定方式でいきます。結構ガッチリ固定されて、そうそう簡単には外れそうもありません。
あとは固定して、コネクタを接続して足を取り付ければ完了です。

Linux Mint Cinnamon のインストゥール

さて、準備完了。
DVDで作ってあったLinux Mint Cinnamon 19.3 のインストゥールディスクで、3回目のインストゥール作業を開始です。
3回目ともなれば慣れたもので、まごつく事もなく、一気にインストゥール完了。
さて、初回の起動、どれ程のスピードで起動するのか!!

一旦シャットダウンして、電源オン。
お、早い!!
デスクトップ画面が出るまでは結構な早さです。そこから入力受け付けるまでの時間もかなり短く、これまでWindows7で使っていた時に較べると格段のスピードアップで、これならストレスも感じる事無く快適に使えそうです。

VAIOのlinux化 完了!!



取り外したハードディスクは以前から外してあったPowerMacG4のハードディスクと一緒に今回購入したハードディスクケースに入れて使っていますが、ハードディスクの転送スピードをベンチマークアプリで調べるとその遅さに愕然としてしまいます。
SSDもパソコンのCPUを換えたといっても10年前のCPUですからSSDのベンチマークも300MB 程度ですが、この数字を今使っているi7搭載のMacbook Proのベンチマークの数字と較べるとこちらは2400程度まで跳ね上がります。
流石に新しい機種ではSSDのスピードを十分に出せているのでしょう。

一方、取り外したハードディスクのベンチマークでは30MB台の数字しか出ません。
でも、数字だけ見ると凄い差なのですが、実際の使用感ではそこまでの差は感じないと言うのも不思議
頂きものの古いパソコンも現在でも十分使えるレベルになりました。それに2023年まではサポートがあるというのですから、3年程は安心して使えそうです。
この2週間、昔に戻ったような気持ちでパソコンの改造?に夢中になれました。

Macbook Proを開くより、古いVAIOの前にいる時間の方が長くなってしまっている今日この頃です。

2020/03/14

Linux Mint で カシミール3D

10年前のVAIO VPCJ137F

昨年、知人からWindows7の入っている10年前のVAIOを貰いました。

中身はほぼ空の状態でしたが、自分は普段はMacを使っているので、特別にこのWindowsマシンを使う場面もあまりありませんでした。

ただ、Windows版しか出ていない地図アプリの「カシミール3D」だけは入れて、これは街道歩きの地図作りに便利に使って来ました。
このソフトが無ければミスコース無しに街道を歩くのは難しいです。

それまでもMacでWineというソフトを使って何とかこの「カシミール3D」は使って来ましたが、やはりMacではエミュレーション?でしか無く、その動作スピードは満足のいくものではありませんでした。

いくら10年前のパソコンとはいえ、ネイティブで動くこの「カシミール3D」はMacの動きとは違いそこそこのスピードでした。
勿論、早い、と言ったレベルのものではありませんでしたが.....
Windows7 サポート終了
そんなこんなしているうちに今年1月にはWindows7のサポートが打ち切られてしまいました

自分の使い道はこのこの「カシミール3D」でしかありませんでしたから余り気にも留めていませんでした。
そんな時にWindows7 サポート切れのWindows機にLinux を入れて動かす人達が最近は多いのだと聞きました。
自分でもLinux には以前より興味があったので、いろいろ調べてみると、それ程厄介なものでは無さそうです。
Linux の有り難いところは、このOSから、OS上で動くアプリケーションソフトまで全て無料と言う事です。無料ならば試して見る気にもなります。

Linux Mint の導入
そこで、VAIOのハードディスクの中にLinuxの入るスペースを作らなければなりません。これはWindowsの方で使用領域を縮小して100GBの未使用領域を作りました。

次はLinuxのダウンロードです。Linuxといってもいろいろな種類(これをディストリビューションと言うようです)が有り、迷う所ですが、初心者向けのLinux Mint がいいと言う事のようでした。
早速、このインストール用のisoファイルを入手します。
ところが厄介な事にLinux Mint の中にも3つのエディションがあり、またその上にこの一つ一つのエディションに32bit版と64bit版がありました。
この中で自分が選んだのは Cinnamon というエディションの64bit版でした。
まずはこれをダウンロードしましたが、今度はこのイメージファイルをDVDかUSBメモリーに入れて、起動ディスクを作る必要があります
ただ、単純にファイルをコピーしただけではダメで、特にUSBメモリーを起動ディスクにするにはまた特別なソフトが必要でした。
これもネット上で入手(勿論フリーソフト)して、USBメモリーの起動ディスクを作成します。
このUSBメモリーから起動させるには起動ドライブをこれに指定しなくてはなりません。

何の問題も無くあっけなく起ち上がったLinux Mint のデスクトップ


これはVAIOの場合はスイッチオンと同時にF2キーの連打でBIOSが表示されるので、この画面で指定しました。
何とも拍子抜けするくらい簡単にLinux Mint のデスクトップ画面が表示されました。

Linux Mint が簡単に起動した

このままでもそれなりに試用出来るので、暫くは様子を見てみました。
何とか使えそうです。
そこで、デスクトップ画面の中にあるインストールアイコンをクリックするとインストールが始まりました。
途中、よく分からない所もありましたが、その度にネットで調べて、なんとか無事にインストール出来ました。
日本語入力の為のインプット・メソッドもこのインストール段階で入ってしまうので、インストール後の再起動で立ち上がった時には日本語入力も出来ました。
この日本語入力も各種の設定が可能で、自分がこれまで使って来た「ATOK」仕様にしてみました。

Linux版表計算ソフト LibreOffice Calc 関数までほぼ100%のExcel互換

Linux の有り難い事の一つに各アプリケーションソフトのインストールが簡単な事。自分が欲しいアプリを選択するだけでいとも簡単にインストール出来てしまいます。
驚くのはその動作の軽さです。これがLinux 一番の特徴です。
Windows7ではモッサリしていてウンザリする程でしたが、同じパソコンでこうも違うのか?と驚く程の軽さです。そのサクサク感は快感!!!


CPUをPentium から i5 に換装!!
ここまで来ると些かの欲も出てきます。
このVAIOの心臓部(CPU)はPentium P6200 という物でこれを換える事が出来れば今以上のスピードアップが望めそうです。

このVAIOが発売された時、この上位機種には 「i5」や「i7」といったCPUを使ったバージョンもありましたから、これらの中古CPUが手に入れば換装出来そうです。
調べてみるとCPUが挿さるソケットが同じもので「i5 480M」というCPUがあるようです。
さっそく探してみた所、Yahooショップでこの中古を発見。値段は2400円 程度でした。早速これを購入し、同時にCPUと冷却ヒートシンクの密着性を高める為のCPUグリスも購入。両方で大凡3000円。これで旨く動けば安いものです。

今の時代、プラスチックカバーを外すのが一番難しく、また壊してしまいそうで怖いです。

金属カバーを外すと目当てのCPUが出てきました。左下の銅管の先端にあるのがPentium P6200


ヒートシンクとCPUを外した状態のCPUソケット。一体幾つの穴があるのでしょう?



左が取り外したP6200  右が中古で購入したi5   当然ながら全く同じ形状です。これがソケットの穴に刺さります。
CPUとグリスの両方が届いた所で、いよいよCPUの換装作業です。
先ずはVAIOの足の部分を外すのが一番最初。この穴からハードディスクを取り外します。苦労しながらも裏蓋を外すと、全体がシールド用の金属板に覆われた内部にアクセス出来ます。このVAIOはTVチューナーも入っているので、このようなシールドが必要だったのでしょう。

取り外したP6200 の裏側にビッシリ生えてるピン。一辺30ピンくらいはあるようです。
慎重にこの金属カバーを外すとお目当てのCPUが見えました。
ここまで来ればあとは簡単です。CPUにくっついているヒートシンクと冷却ファンを取り外しCPUをソケットのロックを緩めるとCPUが外れました。

すでにCPUグリスも乾いて固まってしまっていました。換装後はCPUの性能もアップするので発熱も大きくなるはずです。
冷却を完璧にする為に固まってしまった古いグリスは綺麗にとり、改めて新しいグリスをつけ、ヒートシンク再装着。
ここから先はバラした時と逆順で組み立てて行けば完成です。

早い!!!
特別な問題も無くCPUの換装が完了しました。
換装後初起動。ハードディスクは換えた訳でも無いですから、起動スピードは変わりません。
しかし、各アプリを起動してからのその動きは速いです。
今自分が使っているi7の2017年Macbook Proに迫る体感スピード?
このスピードは快感です。

デスクトップの背景を変えてみました。言い雰囲気のデスクトップです。

最終段階 カシミール3Dのインストゥール
そこで、いよいよ「カシミール3D」のインストールにトライ!!

これはMacと同じようにWine を使います。
Macと決定的に違うのはWineの導入がいとも簡単に済んでしまう事。

Linixの「ソフトウェアの管理」からWineを選択するだけで、もろもろの必要ファイルを入れて呉れて、これでWindowsアプリをインストール出来る状態になりました。
Macの時は訳が分からずに随分苦労した記憶があるのですが、Linuxでは超簡単でした。
カシミールのサイトから「カシミール3D」のインストールプログラムをダウンロードし、これをWクリックするだけで Wine が起動し、簡単にカシミール3Dのインストールが出来てしまいました。

無事に問題なく起ち上がったカシミール3D

起動してみると、かなり軽快に動きます。本家本元のWindowsの時より早いのはCPUがi5に変わった為なのでしょう。
このLinux Mint を使い出してからはまずフリーズする事はありません。
超安定動作していますが、ただ一つ、スリープした後では有線LANが切れてしまっている事で、これは何をどうしても駄目でリセットしない限り繋がりません。
WiFiの方は切れないのですから、何とも不思議。
これもバージョンアップをしていく中で、そのうちには解決するのでしょう。

ようやく全ての設定が完了

これまでのWindowsの時のようにストレスを感じながらと言う事も無くなったので、自分のメインパソコン、Macbook Pro よりこのVAIOの前にいる時間の方が長くなってきてしまいました。
旨く使い分けて行こうと思います。
因みにこのLinux Mint のサポートは2023年までのようですから、暫くは安心して使えるようです。

ハードディスクをSSDに換装する....
さて、ここまで来るとハードディスクもSSDに換装したくなります。実際にはCPUの換装より、SSDに換えた時の方が遙かに早くなるはずです。

ハードディスクのテストすると不良セクターも少し出始めているようだし.......
やっちゃおうかなぁーー......

これを頂いたT・Mさんには感謝、感謝 です。



2020/03/06

小学校の休校で孫の子守

ペダルを外して蹴りやすくしました。


新型コロナウィルスの感染防止の為に、小学校が休校になり、息子の子供を昼間預かる事になりました。
そこで、小2になるのに未だに乗れない自転車の練習を始めました。

自転車に乗れるようにしたい!!

この自転車、保育園の時に買った物なのですが、乗れないままにそろそろ小学生の体型では小さくなってきました。
息子の教えた時の方法で教えようとしましたが、なかなか進歩しません。
そこでYOUTUBEで練習法を探して、これを見てみたところ、良い練習法を見つけました。
これならうまくいくかも?と早速この練習法で始めてみました。

まず最初は自転車に跨がらず、ハンドルを横から持って歩く練習からでした。簡単そうでも、体の反対側に曲がる時には難しそうです。
これが安定して出来るようになったら、次はサドルに跨って、左右の足で交互に蹴って進むという練習。
やりやすいようにベダルは外しておきました。
ところがうちの孫は女の子で、力が無いのか、なかなかスピードも上がりません。左右の足交互では少し難しいようです。そこで早々と次の段階、両足で同時に蹴る練習に進みました。
両足なので、力不足の孫でもこれなら何とかなりそうです。
嫌になるのを宥めながらの練習ですが、ある程度継続すれば何とかなるのでしょう。

鉛筆の持ち方の矯正

もう一つ、気になったのが、勉強している時の鉛筆の持ち方。
これはかなり酷いですが、こうした事は学校では教えないようです。そこで、休校中にこれを何とかしてやりたいと、矯正を始めましたが、これまでに習慣付いているものを変えようとするのはそうそう簡単な事ではありませんでした。
amazon でこうした矯正グッズがないか、と探してみたところ、何種類か見つかりました。
高額なものでもないので、即買い。

5つ入っていました。

これくらいなら及第点?

昨日これが届きましたが、これは効果ありそうです。学校が休みの間、これを使っていれば何とかまともな持ち方変えられるかもしれません。
ただ、左右兼用という事で、サイズが大きめなのが少し残念な点。少し緩いので、指の動く余地が有りすぎです。

休校はまだまだ休みは始まったばかり。
毎日が大変なじーさんです。