2020/10/31

Illustratorの代わりに使えるドローソフト探し。AffinityDesignerで決まり!

以前、自分の住む地区でミニコミ誌を仲間と発行して、その編集にはIlliustratorを使っていました。しかしミニコミ誌も10年続けて休刊となり、編集ソフトもIllustrator程の機能を必要とする場面もなくなりました。
それにAdobeの商品は買い切り出来るものが無くなり殆どはサブスクリプションアプリになってしまいました。
 

使いやすかったAutodesk Graphic(旧 iDraw)

長い間使ってきた Graphicでしたが...


その後はずっと、これまで「Autodesk Graphic」というソフトを使ってきました。以前は「iDraw」と云われていたドロー系のソフトです。

しかし、ここ2年ほどバージョンアップが全く行われておらず、「Mojave」では少しその動きにおかしな挙動も見受けられるようになってきました。

不安定なソフトを使っていては精神的にもよくないと思い、これに変わるドローソフトを探していましたが、なかなかこれといった物が見つかりませんでした。 
逆に見れば、それ程これまでの Graphic の出来が良く、また使いやすかった、と言う事になります。 機能的にはそれほどの物は持っていませんでしたが、安定していて、確かに使いやすいソフトでした。

Inkscape は????

無料で高機能という事で知られているInkscape も試してみましたが、インターフェースに癖があってイマイチ馴染めません。それ以前に日本語入力がまともに出来ないのでは自分の環境では使えたものではありませんでした。日本語入力は他のテキストエディタなどで行い、これをコピペすれば可能なようです。しかし、これではストレスが溜まる一方の作業になってしまいます。 という事でこのInkscape は使うこと無くパソコンから消えて行きました。

 

無料で使えるGravitDesignerを見つけた!

無料でこれだけの機能があれば使えると思ったけど...


そんな中で、先日「GravitDesigner」というソフトを見つけました。それも無料で使えるようです。早速ダウンロードして使ってみました。 

無料版と有償版がありましたが、無料と有料の機能差を見てみると取りあえずは無料版で十分使えそうです。1週間ほど試しに使ってみましたが、どうもイマイチです。 

その一番の問題はやはりテキスト周りになります。日本語入力で表示されるフォントとされないフォントがあり(半角文字しか無いフォントがどれなのか分からない)フォントの選択が何ともやり難いのです。 それに当然ながら、日本語の縦書きは駄目でした。

AffinityDesigner これはいけそう!


AffinityDesigner はかなり使えます。

いろいろと探している中でAffinityDesigner というソフトが見つかりました。レビューなど見ても4つ星となかなかの高評価です。 

値段は6,100円と少し高めではありますが、昔(Dosの時代)と比べればソフトウェアの値段は安くなりました。まして、評判通りのソフトならかなり格安とも言えるくらいです。 

早速ダウンロードして使ってみました。 「もうIllustratorは要らない!」と云われる評判通りの機能をもっており、問題の日本語入力も縦書きには対応していないものの、かなり細かな設定が可能です。 

この AffinityDesignerの変わっている特徴というと、ドロー系ソフトでありながらペイント系(ビットマップ画像)もある程度は扱えるという事で、モード切り替えが出来ます。

実際の 自分の使い方としたら、ビットマップ画像はPhotoshop、または Pixelmator Pro を使えばいいので、この機能を使うことは無さそうです。 
何よりもいいと思うのはAdobeのソフトに比べるとその動きが超軽い、と言う事に尽きます。 確かにIllustratorは凄い機能を持っていますが、その代償として動きがかなり重たくなってしまいました。自分に必要な機能はIllustratorの持つ、その半分にもならないでしょう。 

写真関連ではPhotoshopとPixelmator Pro を使っていますが、Photoshopは使いたかった訳ではなく、自分ではPixelmatorで十分でした。 写真管理でどうしても必要になったLightroomを使うために、サブスクリプションで抱き合わせセットになっているPhotoshopも入ってしまったという訳です。 
このAffinityDesigner はまだ使い始めて3日程ですが、自分のやりたい事はあらかた出来るようです。
強いて使いにくいところを上げるのなら
オブジェクト別にレイヤーは全て独立した別レイヤーになってしまう
まぁ、これは一つのレイヤーに纏めたいオブジェクトをグループ化すればIllustratorと同じようなレイヤーにする事は出来るものの、やはりその都度レイヤーをグループ化するのも面倒です。

 ・ 日本語の縦書き表示が出来ない
他のドロー系ソフトでも同じようなもので、やはりIllustratorと同じような縦書きをサポートしているソフトは無いようです。
これも縦書きにする方法はあるので、一行の縦書きなら何とかなります。

 今の所、マイナス面としてはこの程度の部分しか気が付きません。これから使っているうちに良い点、悪い点も見つかるのでしょうが、値段の事を考えると大満足の「AffinityDesigner」です。 

YOUTUBEでも大勢の人たちがAffinityDesignerについての動画を上げてくれているので、これも結構参考になります。

 殆どの部分はIllustratorに準じた操作に近いので、使う上でそれほど戸惑うこともなさそうです。 
世の中には自分のように、脱Adobe を目指している人たちは多いようで、そんな人達はこのAffinityDesigner をIllustratorキラーと呼んでいるようです。 
確かにこれならかなりの人達がAffinityDesignerに流れていくのかもしれません。


2020/10/03

Motion5で地図上を旅人が移動する動画を作る

Motion5で作る動く地図


仲間と街道ウォークなどしていると、帰ってきてから動画に纏めて配布することがあります。

動画といっても撮ってきた写真を元に少し動きを加えた程度の物ですが、これにBGMを付けると、結構それなりの動画に見えてきます。
 実際に歩いている時にGPSロガーでログを取っているので、このファイルを元にMotion5で動く地図を作ってみようと思い立ち、何回か続けているうちに、最初の頃の単純なものから、少しづつ形を整え、今では何となくそれなりの形になって来ました。 

しかし、このような作業はそうそう頻繁に行うものでは無いので、少し間が空いただけで忘れてしまい、その度に、はて?どうするんだったか?という状況に陥ります。

 今回、これを自分の備忘録として纏めてみようと初めてみました。

材料となる地図を作る

題材はもう10年以上も前に歩いた旧東海道、池鯉鮒宿から宮宿の七里の渡し場までの記録からです。 

まず、元になる地図を支度しなくてはなりません。 文字で説明するより動画にした方が分かりやすいだろうと思い、これは動画に纏めておきました。この動画である程度の事は分かると思います。

 作る地図は2つで、一つは地図だけのもの。そしてもう一つは全く同じ地図で、歩いた軌跡ラインの入ったもの。この2つが必要になります。

GPSの記録がいつでも有るわけでも無いので、その場合は地図にペイントソフトなどで、軌跡を書き込んだものでも十分使えます。
重要なのは全く同じサイズの地図で、片方は何も無い地図だけのもの。そしてもう一枚は歩いた軌跡の入ったものになります。

Googleマップで材料のマイマップを作成する
次はこの地図から余分な部分を消して、必要なエリアだけにします。

今回の地図は上下に余裕が無いので、出来れば上下にスクロールさせて2枚のスクリーンショットを撮り、これを合成して一枚の地図にしたいところですが、この動画は説明が主な目的なので分かりやすいよう、一枚の地図で済ませました。 

これもPhotoshopでの作業を動画にしてみたので、こちらを参考にして下さい。

 
Photoshop での地図の補正

2枚の地図が出来上がれば、地図の支度は完了です。 ここからは「Motion5」の出番となります。

 

Motion5起動

起動したら、新規→Motionプロジェクト、継続時間は適当に、これは今回は30秒にしました。フレームレートはDVDに焼く可能性もあるので29.97fpsで、解像度は1280x720 の720Pにしてあります。 以下、Motion5での作業も動画に纏めました。

Motion5での作業

最初の頃はベジェで描いた軌跡がスタート地点から伸びていくだけでしたが、この先端に旅人の画像を入れて見たところ、少し動きも出てきました

そのうちに、これにスタート地点からの距離も表示したいと考え、旅人の後ろにカウントしていく距離を表示してみました。 
ベジェ曲線を描く時に面倒でも、下の地図のラインを丁寧にトレースしてやると、この距離の表示も実際の距離との誤差は僅かで済むようになります。
先頭を歩く旅人も、今回の場合は左へ進むだけなので、左向きの姿だけで済みましたが、これもコースに寄っては右を向いたり左を向いたりすることも必要になる場合があります。

後ろ向きで進むのは不自然なので、進む方向が変わった時には右向きの旅人と左向きの旅人の表示を切り替える事を考えました。 
当初は単純に切り替え地点でキーフレームを打ち、Y軸の180度回転で行けるのではないかと思いましたが、カメラを加えているために、3軸を考えなくてはならなくなり、結局この方法は面倒になり、自分のレベルでは上手くいかないと諦めました。

 ここは無駄でも、左右向きの違う2つの旅人のレイヤー(トラック)を作り、進行方向が変わる地点で2つのレイヤーの表示を切り替えていく、といった方法をとるのが分かりやすかったです。 

今回の動画では旅人の向きは一定しているので、こうした処理は必要なしで済んでいます。 

Motion5は分かりにくい(年寄りの自分の頭では)ソフトですが、これをある程度使えるようになれば、結構面白い動画が出来ると思います。でも、自分には無理かなぁ〜〜。