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2020/09/03

NXWineが配布中止 Macにカシミール3D がインストール出来ない!


NXwine が配布されていない!

MacでWineを使ってWindowsソフトを動かす事を可能にするNXWineが配布を止めたようです。
似たようなソフトであったEasyWineも現在では配布されていないようです。

Wineを手軽に利用できるようにしてくれるこの2つのソフトが配布されなくなったという事により、自分のようなWineの知識の無い者にとってはMacでWindowsソフトを使う手段が一つ消えてしまった事になり、非常に残念な状況です。

ハードディスクからカシミール3Dが消えてしまった!

Linuxで動いているカシミール3D

これまでMacで、NXwineを利用してカシミール3Dを使って来ましたが、先日、このMacBook Pro が起動しなくなりmacOS Mojaveを再インストールする羽目になってしまいました。

Time Machineでバックアップは取ってあったので、問題なく元の状態に戻る筈でした。
ところが、このバックアップからのリストアでも起動できず、結局Appleへ修理に出す事になりました。

完璧を期しアプリも手作業で新規インストール

Appleから戻ってきたMacBookへ、もしかしたら壊れているのかもしれない TimeMachineのバックアップファイルをリストアする気にもなれず、今回は堅実に一つ一つのアプリを手作業でインストールする事にしました。

こうした作業は結構苦痛です。結局この作業に20時間ほど没頭し、ようやくほぼ元の状態に戻すことが出来ました。

しかし、こうなると困るのはAppleのAppストア以外からダウンロードしてインストールしたアプリです。

NXWine が配布されていればこれをダウンロードしてそこからカシミールのインストールまでは一気に行けるのですが、現状でNxwine が配布されていないのなら、ここは潔く諦めるしか無さそうです。

もっとも、カシミール3Dは、サポートの終了した頂き物のWindows機(VAIO)をLinuxマシンに変身させ、このLinux機に、Macと同じようにWineを使ってインストール出来ています。

と、言うわけで、以前とは状況が変わり、Linux VAIOの登場により、MacBook Proからカシミールが消えても特別困る状況ではなくなっています。

長ーーい付き合いだったけど Good bye Wine !!

それに、カシミール3D以外には、特別Macで動かしたいと思うようなソフトもありませんから、踏ん切りをつけるには丁度いい機会になったのかもしれません。

一番良いのは、Mac版のカシミール3Dが開発される事なのですが......



2020/03/14

Linux Mint で カシミール3D

10年前のVAIO VPCJ137F

昨年、知人からWindows7の入っている10年前のVAIOを貰いました。

中身はほぼ空の状態でしたが、自分は普段はMacを使っているので、特別にこのWindowsマシンを使う場面もあまりありませんでした。

ただ、Windows版しか出ていない地図アプリの「カシミール3D」だけは入れて、これは街道歩きの地図作りに便利に使って来ました。
このソフトが無ければミスコース無しに街道を歩くのは難しいです。

それまでもMacでWineというソフトを使って何とかこの「カシミール3D」は使って来ましたが、やはりMacではエミュレーション?でしか無く、その動作スピードは満足のいくものではありませんでした。

いくら10年前のパソコンとはいえ、ネイティブで動くこの「カシミール3D」はMacの動きとは違いそこそこのスピードでした。
勿論、早い、と言ったレベルのものではありませんでしたが.....
Windows7 サポート終了
そんなこんなしているうちに今年1月にはWindows7のサポートが打ち切られてしまいました

自分の使い道はこのこの「カシミール3D」でしかありませんでしたから余り気にも留めていませんでした。
そんな時にWindows7 サポート切れのWindows機にLinux を入れて動かす人達が最近は多いのだと聞きました。
自分でもLinux には以前より興味があったので、いろいろ調べてみると、それ程厄介なものでは無さそうです。
Linux の有り難いところは、このOSから、OS上で動くアプリケーションソフトまで全て無料と言う事です。無料ならば試して見る気にもなります。

Linux Mint の導入
そこで、VAIOのハードディスクの中にLinuxの入るスペースを作らなければなりません。これはWindowsの方で使用領域を縮小して100GBの未使用領域を作りました。

次はLinuxのダウンロードです。Linuxといってもいろいろな種類(これをディストリビューションと言うようです)が有り、迷う所ですが、初心者向けのLinux Mint がいいと言う事のようでした。
早速、このインストール用のisoファイルを入手します。
ところが厄介な事にLinux Mint の中にも3つのエディションがあり、またその上にこの一つ一つのエディションに32bit版と64bit版がありました。
この中で自分が選んだのは Cinnamon というエディションの64bit版でした。
まずはこれをダウンロードしましたが、今度はこのイメージファイルをDVDかUSBメモリーに入れて、起動ディスクを作る必要があります
ただ、単純にファイルをコピーしただけではダメで、特にUSBメモリーを起動ディスクにするにはまた特別なソフトが必要でした。
これもネット上で入手(勿論フリーソフト)して、USBメモリーの起動ディスクを作成します。
このUSBメモリーから起動させるには起動ドライブをこれに指定しなくてはなりません。

何の問題も無くあっけなく起ち上がったLinux Mint のデスクトップ


これはVAIOの場合はスイッチオンと同時にF2キーの連打でBIOSが表示されるので、この画面で指定しました。
何とも拍子抜けするくらい簡単にLinux Mint のデスクトップ画面が表示されました。

Linux Mint が簡単に起動した

このままでもそれなりに試用出来るので、暫くは様子を見てみました。
何とか使えそうです。
そこで、デスクトップ画面の中にあるインストールアイコンをクリックするとインストールが始まりました。
途中、よく分からない所もありましたが、その度にネットで調べて、なんとか無事にインストール出来ました。
日本語入力の為のインプット・メソッドもこのインストール段階で入ってしまうので、インストール後の再起動で立ち上がった時には日本語入力も出来ました。
この日本語入力も各種の設定が可能で、自分がこれまで使って来た「ATOK」仕様にしてみました。

Linux版表計算ソフト LibreOffice Calc 関数までほぼ100%のExcel互換

Linux の有り難い事の一つに各アプリケーションソフトのインストールが簡単な事。自分が欲しいアプリを選択するだけでいとも簡単にインストール出来てしまいます。
驚くのはその動作の軽さです。これがLinux 一番の特徴です。
Windows7ではモッサリしていてウンザリする程でしたが、同じパソコンでこうも違うのか?と驚く程の軽さです。そのサクサク感は快感!!!


CPUをPentium から i5 に換装!!
ここまで来ると些かの欲も出てきます。
このVAIOの心臓部(CPU)はPentium P6200 という物でこれを換える事が出来れば今以上のスピードアップが望めそうです。

このVAIOが発売された時、この上位機種には 「i5」や「i7」といったCPUを使ったバージョンもありましたから、これらの中古CPUが手に入れば換装出来そうです。
調べてみるとCPUが挿さるソケットが同じもので「i5 480M」というCPUがあるようです。
さっそく探してみた所、Yahooショップでこの中古を発見。値段は2400円 程度でした。早速これを購入し、同時にCPUと冷却ヒートシンクの密着性を高める為のCPUグリスも購入。両方で大凡3000円。これで旨く動けば安いものです。

今の時代、プラスチックカバーを外すのが一番難しく、また壊してしまいそうで怖いです。

金属カバーを外すと目当てのCPUが出てきました。左下の銅管の先端にあるのがPentium P6200


ヒートシンクとCPUを外した状態のCPUソケット。一体幾つの穴があるのでしょう?



左が取り外したP6200  右が中古で購入したi5   当然ながら全く同じ形状です。これがソケットの穴に刺さります。
CPUとグリスの両方が届いた所で、いよいよCPUの換装作業です。
先ずはVAIOの足の部分を外すのが一番最初。この穴からハードディスクを取り外します。苦労しながらも裏蓋を外すと、全体がシールド用の金属板に覆われた内部にアクセス出来ます。このVAIOはTVチューナーも入っているので、このようなシールドが必要だったのでしょう。

取り外したP6200 の裏側にビッシリ生えてるピン。一辺30ピンくらいはあるようです。
慎重にこの金属カバーを外すとお目当てのCPUが見えました。
ここまで来ればあとは簡単です。CPUにくっついているヒートシンクと冷却ファンを取り外しCPUをソケットのロックを緩めるとCPUが外れました。

すでにCPUグリスも乾いて固まってしまっていました。換装後はCPUの性能もアップするので発熱も大きくなるはずです。
冷却を完璧にする為に固まってしまった古いグリスは綺麗にとり、改めて新しいグリスをつけ、ヒートシンク再装着。
ここから先はバラした時と逆順で組み立てて行けば完成です。

早い!!!
特別な問題も無くCPUの換装が完了しました。
換装後初起動。ハードディスクは換えた訳でも無いですから、起動スピードは変わりません。
しかし、各アプリを起動してからのその動きは速いです。
今自分が使っているi7の2017年Macbook Proに迫る体感スピード?
このスピードは快感です。

デスクトップの背景を変えてみました。言い雰囲気のデスクトップです。

最終段階 カシミール3Dのインストゥール
そこで、いよいよ「カシミール3D」のインストールにトライ!!

これはMacと同じようにWine を使います。
Macと決定的に違うのはWineの導入がいとも簡単に済んでしまう事。

Linixの「ソフトウェアの管理」からWineを選択するだけで、もろもろの必要ファイルを入れて呉れて、これでWindowsアプリをインストール出来る状態になりました。
Macの時は訳が分からずに随分苦労した記憶があるのですが、Linuxでは超簡単でした。
カシミールのサイトから「カシミール3D」のインストールプログラムをダウンロードし、これをWクリックするだけで Wine が起動し、簡単にカシミール3Dのインストールが出来てしまいました。

無事に問題なく起ち上がったカシミール3D

起動してみると、かなり軽快に動きます。本家本元のWindowsの時より早いのはCPUがi5に変わった為なのでしょう。
このLinux Mint を使い出してからはまずフリーズする事はありません。
超安定動作していますが、ただ一つ、スリープした後では有線LANが切れてしまっている事で、これは何をどうしても駄目でリセットしない限り繋がりません。
WiFiの方は切れないのですから、何とも不思議。
これもバージョンアップをしていく中で、そのうちには解決するのでしょう。

ようやく全ての設定が完了

これまでのWindowsの時のようにストレスを感じながらと言う事も無くなったので、自分のメインパソコン、Macbook Pro よりこのVAIOの前にいる時間の方が長くなってきてしまいました。
旨く使い分けて行こうと思います。
因みにこのLinux Mint のサポートは2023年までのようですから、暫くは安心して使えるようです。

ハードディスクをSSDに換装する....
さて、ここまで来るとハードディスクもSSDに換装したくなります。実際にはCPUの換装より、SSDに換えた時の方が遙かに早くなるはずです。

ハードディスクのテストすると不良セクターも少し出始めているようだし.......
やっちゃおうかなぁーー......

これを頂いたT・Mさんには感謝、感謝 です。