2021/08/28

Affinity Publisher でミニコミ誌発行

27インチと21インチのデュアルディスプレイ環境での編集作業です。これは便利です。

英国 Serif社の Affinity Publisher を使って、以前発行していた地域のミニコミ誌を復刊して、はや4ヶ月。その間に5つの号を出し、まぁまぁの滑り出しです。

 以前使っていたADOBE社の inDesign Illustrator は経費も掛かりいつも金欠の自分にはとても使えないのでAffinityの3アプリ(Publisher  Designew Photo )を使っての発行となりました。自分のレベルではこれで十分です。

まして紙媒体の印刷したものを配布する訳では無く、デジタルpdfファイルでの配布なので、印刷レベルは関係ありません。

初号こそPC版とMobile版の二本立てにしましたが、pdfファイルなのでhtmlやCSSを使っての端末の画面サイズによってレイアウトを変えるレスポンシブデザインと言う訳にも行きません。
100号までの発行を第一目的とすれば編集作業は出来るだけ簡略化したいところです。 そんな訳で復刊第2号(通算54号)からはMobile版一本にしました。 

デジタルpdfファイルということで、ネット上のあらゆる場所へのリンクも埋め込む事が出来、YOUTUBEへアップした動画も閲覧出来るようになりました。 

全体のボリュームはスマホ画面で15ページから20ページ程度の1カラムレイアウトにもかかわらず、以前のA3表裏両面印刷の紙面に比べればその情報量は比べものにならないほど大きなものになっています。 尚且つ、印刷経費や、配布の手間も無いのですから、必要なのは紙面へ掲載する内容の情報だけ。あとは自分の作文だけです。 
ところが、歳と共にこの文章を書くという作業がやたらと面倒に感じられるようになってきました。 
まぁ、これは仕方のない事と思い、書き上げた文章には妥協するしかありません。
 
57号まで来たので目標の100号までは残り43号。 月刊としても4年近く掛かる計算になります。
 自分の歳を考えると4年後に今遣っている事が継続できているのか? 隔月刊ならその倍の8年になってしまいますから、生きている事さえ自信がなくなる程遠い先に感じてしまいます。 ここは何としても月刊で通し、4年後の100号発行に漕ぎつけるしかないようです。



2021/05/12

LG 27UL850 W

 

3年待った外部モニターをとうとう購入

3年前、iMac27インチが壊れ、その後はMacbookPro13インチの狭い画面で動画編集までこなしてきましたが、流石に加齢と共に厳しくなり、最近ではジット目を凝らしていると目が痛くなって涙が出る始末。

 MacbookProを購入した当初より27インチの外部モニターを繋げる予定でいたのですが、13インチしか無い画面でも慣れてくると結構使えてしまっていました。 

しかし、今度ばかりは何としても思い切って注文してしまおうとamazon でポチっと即注文。 翌日には物が届き、iMac以来の27インチのディスプレイでした。

 以前も27インチを使っていたので特別大きいと感じることもありませんでした。 実際にはこれと友人からもらったHPのモニターのデュアルで使っていて、MacbookProはクラムシェルモードで閉じてしまっています。 最大解像度は 3840x2160pxですからそのままではアイコンも文字も小さすぎてかえって使いにくいものに成ってしまいそうです。 そこで、アイコンサイズを大きくして文字も少し大きくし、モニターの解像度は上から2番めの3360x1890pxに抑えたところ、これくらいが一番使い勝手も良いようです。
 


このモニター、韓国LGの27UL850_Wという型で、他の機種に比べると少し割高です。 

というのも入力にType-C端子を持っているので、MacbookProとの接続はこれ1本で済んでしまい、これだけで、音声、動画、Ethernetなどなんでも繋がってしまい、尚且充電もできるのですから、驚きです。 

心配したドット抜けも無いようで、取り敢えず初期不良品だけは抱え込まずに済んだようです。 目の方も大分楽になってきました。この数ヶ月でかなり視力の低下は進んだようで、先日の運転免許証の高齢者講習でも散々な結果でした。 もっと早い時期に買っておけば良かったと、後悔、後悔。

2021/04/12

Affinityで休刊していたミニコミ誌を復刊!

以前発行していたミニコミ誌を復刊したい

以前発行していたミニコミ誌の最終号

2000年から10年間、仲間と地元向けのミニコミ誌を発行していました。この時使っていたソフトはまだサブスクリプションになる前のinDesign Illustrator Photoshop の3つの組み合わせでした。
このミニコミ誌は年間5回発行し10年ほど続けましたが、諸事情により休刊となってしまいました。

 あれから早10年。周りからもまた出してよ、なんて声も聞こえてはいましたが、やろうにも、当時使っていたA3のカラーページプリンタは既に無し、編集するためのAdobeのソフトも今では殆どがサブスクリプションソフトになって買い切り出来るものは無くなってしまいました。 
と言う事で、やめた頃に比べても遥かにハードルは高くなってしまい、復刊も些か諦め気味の状況でした。
 

紙媒体のミニコミ誌から脱皮

何か良い方法は無いものかと考えてみると、以前のような紙媒体の発行という考え方から抜けてデジタル化したものをネットで配信すれば良いのでは?と思い立ちました。

 今使っているレンタルWebサーバーも先日サービスアップの一環として金額は据え置きで容量が200GBから300GBに引き上げられ、余裕ありすぎるほどの空き容量になっていました。 それにこのレンタルサーバーではメールマガジンは10個まで持てる仕様だったのです。

 メールマガジンそのものでミニコミ誌を作ってもあまり面白いものになりそうもありませんが、メールマガジンは挨拶程度にして、そこから別に作った紙面のpdfファイルへリンクを張っておくのが一番簡単そうだし、以前のような紙面づくりが出来そうでした。

 

Adobeに代わるソフト探し

復刊の可能性は出てきましたが、さてその紙面は何を使って作るか?  

今現在、AdobeのフォトプランでLightroom とPhotoshopを使っているので、これ以上サブスクリプションソフトは使いたくありません。 そこで何か良いものはないか?と探しました。
フリーソフトのGIMPなどはかなり高機能ですがイマイチ動きが重い。 Windowsならもっと軽快に動くのかもしれませんが、自分はMacです。
それにあれはビットマップ系のソフトで、ミニコミ誌を作るとなるとやはりIllustratorのようなドロー系ソフトになります。でも、なかなかいいものが見つかりませんでした。

 

Affinityシリーズを発見!

そんな中でようやく辿り着いたのがAffinityシリーズの3つのソフトでした。Affinity_Designer  Affinity_ Publisher そして Affinity_Photoの3兄弟。 これらはAdobeでいうと PublisherはinDesign、DesignerはIllustrator PhotoはPhotoshop とそれぞれ同じような機能を持ったソフトです。

 大きな違いはその値段で、Affinityは丁度キャンペーン中ということもあり、1本3060円、3つセットで購入しても1万円でお釣りが来ます。

一方のAdobeの3つはと言えば、サブスクリプションで単体契約の場合は2700円x3(1ヶ月)となってしまい、仕事ならともかく、ボランティアでのミニコミ誌発行のためにこれを使うのは勿体ないし、無駄です。
 Affinityの3つは現在お試し期間が3ヶ月もあるので、暫く使ってみて、良かったら購入すればいいと、早速ダウンロードして使い始めました。(Designerだけは先に購入) それにしても3ヶ月という長期の試用期間というのも驚きです。

 

Affinityシリーズを使ってみる

ネット上にはAffinityシリーズの使い方を説明したブログや動画がかなりの数あげられているので、わからない事は調べてみればすぐにその答が見つかります。 

そうした中で皆さんが絶賛しているのが Publisher のStudio Link という機能でした。最初はよく分からなかったのですが、暫く使っているうちに なーーーるほど! と思わず納得。

 

Studio Link

何はともあれ、お試しでミニコミ誌の編集を突貫工事で始めてみました。

こうしたソフトの使い方を覚えるには使い方を勉強しながらとりあえず何か作ってみるのが一番の習得法です。 いつまでも使い方の説明ばかりみているだけではなかなか使えるようにはならないものです

 ミニコミ誌本体はやはりinDesign代わりのPublisherの仕事でしょうから、これで全体の編集を進めて行きます。紙面に入れる写真はPhotoで編集加工したものをPublisherの「配置」コマンドで配置。
また図形はDesignerで作り、これを配置。

 配置した写真や、図形を再編集する事になったら、Adobe製品ではIllustrator なりPhotoshopなりを立ち上げてそちらで再編集する必要があります。しかし、これでは大きなソフトが2つも3つも起動してメモリーを圧迫し、ただでさえ重たいAdobeソフトはますます重く鈍足になってしまいます。 

ところが、このAffinityではStudioLink という機能があり、他のソフトを起動しなくてもモードをDesigner に換えたり、Photoに換えるすることが出来(Affinityの中ではデザイナーペルソナとか写真ペルソナと呼んでいる)改めてDesignerやPhotoを起動しなくても写真や図形の編集が出来てしまうのです。

 AdobeのinDesignの場合で例えるなら、使っていて変更を加えたくなったら、inDesignの中でIllustratorで作った図形や、Photoshopで作った写真等のの変更編集が出来てしまう事になります。 
これは文字で書いた説明以上に実際の使用感は快感もので、出版の予定など無くても、このStudio Link機能を使うためだけでも3つを揃える価値があるといえるほどの便利さです。

 

Affinity Publisher


先にも言ったようにこれは名前が表すようにAdobeのinDesignと同じような働きをするソフトで、単ページならDesignerでいけますが、複数ページ物ならこちらになります。inDesign程の細かな設定は出来ませんが、それだけにわかりやすいし使いやすいです。 

ただ、Affinityに共通する問題は、日本語は使えるけど、縦書きの対応は出来ていないと言うことに尽きます。
やはり縦書きが出来ないと言う事はinDesignに対しても大きなハンディとなってしまっているようで、逆に言えばこの先、縦書きに対応した時には一気にAdobeからの乗り換え組は増えるように感じます 。
早く縦書き対応して欲しいものです。 

この縦書きに関しては、日本の有志の方が縦書き用のフォントを作成してくれて、文章入力後、このテキストの枠を90度回転させれば、一応縦書きは可能となっています。 でも、短文なら兎も角、長文でも十分使えるのかどうか?という不安も残ります。
 縦書き用フォントをダウンロードすれば出来ることなのでフォントを入れてみました。今のところは問題なく表示されているようです。 フォントのダウンロードについてはこちらを 

ただ、今回自分が作ろうとしているミニコミ誌は、その中から外部へいくつかのリンクを張る予定なので縦書きでは不自然で、これが出来ないという事も問題にはならないで済みます。 


紙面の右下にDesignerで作った図形が配置されています。

画面左上にあるペルソナ切り替え用ボタン


Affinity Designerでの編集と同じように編集できる。
 
Publisherで編集中の紙面の一部にDesignerで作った図形が配置されています。

これを変更する場合は画面左上にあるデザイナーペルソナボタンでモードを変更すると直接図形を編集出来るようになり、図形をWクリックすると別タブで画面が開きます。
ここで編集してタブを切り替えると、
あーーら、便利
変更された図形に変わっています。
この機能は超便利です。 このデザイナーペルソナ切り替えで、Designerの機能をどの程度までカバーしているのかまだ確認していませんが、頻繁に使われる機能はほぼカバーしているのではないでしょうか。 

 同じように写真も同じ操作で写真ペルソナに切り替えて写真をWクリックすれば写真の再編集が出来てしまいます。たしかに、巷で云われているように、この機能を使えるようにするためだけでも3つを揃える価値はありそうです。

Affinity Designer



最初に購入したのがこのDesignerでした。
安いのに(キャンペーン前だったので50%割引なしだった。もう少し待てばよかった、と後悔)Illustratorに匹敵するほどの機能を持っています。なのに、キャンペーン中の今なら3060円。Illustratorのサブスク1ヶ月分が2700円程ですから、その値段とAffinity買い切りの値段があまり変わりません。細かな事を言うと日本語特有の字詰めなどは出来ないようです。
でもそうした機能もこれから徐々に付け加えられていくのではないでしょうか。 これもIllustratorに匹敵、といっても細かな部分ではとても敵いませんが、プロの現場で使うのでなければ十分なのでは?と思えます。

 

Affinity Photo


一番迷ったのがこのPhoto でした。というのも既にPhotoshopを使っているので同じような物を2つ持つことに成ってしまいます。
こうなればPhotoshopのサブスクプランを解約、と言いたいところですが、このフォトプランでも自分が使いたかったのはLightroom Cllasic の方で、Photoshopではありませんでした。しかし、Lightroomの単体プランは無かった為に仕方無しの抱合せとなってしまいました。

Lightroom に代わるものがあれば即買いなのですが、数万枚にもなる写真をサクサクと管理できるのは今のところLightroom 以外には見つかりません。 という事で、正直なところ、写真に関してはこのAffinity Photoを使うよりAdobeのPhotoshop を使う事が多くなっています。

またこの2つ以外にもPixleMator Pro も使っていて、写真画像のソフトが多く成ってしまっています。早いうちにどれか一つに絞った方が良いのかもしれませんが、なかなか踏ん切りが付かない状態です。 

 と以上、ミニコミ誌を編集しながらのAffinity3つの使い勝手の検証でした。 

まだ使い始めても間もない為、それほど詳しい事まで理解している訳でもありません。ただ個人的なミニコミ誌を発行するには現状では最適なツールと言えそうです。 
 今はAffinityの製品は買い切りできる(それも格安で)状態ですが、この先ある程度のユーザーを抱えた段階でサブスクリプションソフトになるのでしょう。 

そうなる前に買っておいた方がいいだろうと、試用期間満了を待たずに残り2つも購入しました。買って後悔はない優秀ソフトといえます。





2021/03/17

Excelでcsvファイルが旨く読み込めない

Excelで検索が出来ない!

仕事でFileMaker Pro のバージョン9を未だに使っています。
これが動いているMacのOSはSierraなのですが、このOSでさえ正式にはサポートされていない程古いFileMaker Proなので時々おかしな挙動をみせます。
でも新しいバージョンはサブスクリプションソフトになっているようなのでそうそう簡単に手も出せず、騙し騙し使っていくしかないようです。

 しかし、いつ動かなくなるのかも分からないFileMakerを使い続けるのも不安があり、これまでのデータだけでもファイル変換して保存しておこうと、このデータをcsvで書き出してExcelで読み込んでみました
 FileMakerからはそのままExcelファイル(xls)としてエクスポート出来るようですが、自分の環境ではダメでした。 
逆にExcel側からFileMakerのファイルをそのままインポート出来るようなので、こちらを試してみたところ、これなら問題なく読み込めました。

 

関数での参照も出来ない!

読み込んだファイルもExcelでは何の問題は無いように見えましたが、SUMIF関数などで、検索文字の入ったセルを指定するとこれが全く認識されず、関数そのものが働かない事に気が付きました。
それもセルに入力されている語句がアルファベット1文字の場合に限っての事。そうでない場合は何も問題も無いのですから不思議。  
試しに、検索でセルに入った語句を検索しても見つからない状態。

 ありゃ? 何をどうしても検索に引っかからないのですから、そのセルを参照している関数も旨く働くわけがありません。
 いろいろと原因を探して見ましたが、原因は分からずじまい。

 

ワイルドカードで指定すると認識してくれた!

例えば、SUMIF の書式は SUMIF(範囲, 検索条件, 合計範囲)なので、この検索条件の指定をワイルドカードを使ったあいまいな検索条件に換えてやると指定したセルの語句も認識しました。 
sumifの中での検索条件は以下のようにしました。C5セルに検索条件が入っている場合
 "*"&c5&"*" 
としてやると何とか出来るようになりました。 でも、これは仕様では無さそうです。

それに、これでは自分の希望している集計はとれず、重複してしまうものも出てきてしまいます。 実際に見えている語句の前後に何かのコードが付け加えられてしまっているのか?

 

文字コードの変更

いろいろ調べているうちに文字コードの違いが原因といった記事が見つかりました。
文字化けしているわけでもないので、自分の場合は少し違うような気もしましたがやってみました。

 文字コードを変更するにはどうしたら良いのか? 簡単な方法としてはcsvファイルをMacに標準で入っているテキストエディットで開いてこれを複写し、複写したファイルをshift-JISで保存というものでした。 
やってみたところ、変わりなし。

 

結局はバージョンの古い対応外のOffice2011が原因だったようです。

いろいろと検証してみましたが、WPS Office のスプレッドシートでは何も問題は起きない事に気が付きました。 
苦労して分かった事は、単純明快で Office2011 が古くて正常動作していない、という事だったようです。 そろそろOffice2011も潮時なのかもしれません。

 

でもまぁとりあえずのnkfインストール

ターミナルから文字コードを変える方法が記載されていたので、ついでにやってみようかと思ったら、どうやらインストールしなければならないコマンドもあるようです。 ここまでやったからには最後まで!と思い、進めるもののこれが結構わかりにくいのです。
 
nkfの前にHomebrewのインストール
まずは文字コードを変えるための nkf を使えるようにしようと brew install nkf とやると、今度はbrew が無いとか何とか....

どうやら Homebrew のインストールが必要なようです。 

ところがこのHomebrewのインストールが想像以上に厄介なもので、あっちこっち調べまくって悪戦苦闘の末、かなりの時間を掛けてようやくインストールが完了しました。

やっとbrewが使えるようになった!

すごい数あるnfkのコマンドオプション

 ここで改めて先程の brew install nkf を打ち込むと、ようやくnkfのインストールが始まり、暫くの後に完了。
これでファイルの文字コード変更が可能になったのですが、云われたようにやってみてもExcelでの動作に変わりなし。
 
 そりゃそうです。結局原因は、Office2011がまともな動作をしていなかったという事なのですから... 

それに文字化けを起こしていた訳でもなかったし........

 これまでの時間は何だったのだろうか。 

 疲れた!

 まぁ、nkfコマンドが使えるようになった...... か。 

 nkfコマンドのオプションだけでも、すごい数あるみたいだ!
でも、このnfkって自分のレベルでそんなに使う機会などあるんだろうか?





2021/02/13

本能寺の変のとばっちりで死んでしまった穴山梅雪

本能寺の変のとばっちりで命を落とした穴山梅雪


2020年のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」がコロナによる撮影の遅れにより、例年のように年末では最終回にならず、2021年までずれこんで、2月の第1週にようやく完結しました。

信長と光秀の物語は本能寺の変で終了しましたが、自分が住む清水の江尻城主でもあった穴山梅雪もこの本能寺の変のとばっちりを受けて命を落としています。 

穴山梅雪は法名で本当の名は穴山信君(のぶただ)といいますが、梅雪のほうが一般に知られた名前になっています。

梅雪は武田氏の家臣で、武田二十四将の一人となっていたほどに家臣団の中では重要なポストについていた武将でした。 
母親は武田信玄の姉、妻は信玄の次女と、武田宗家との血縁関係もかなり濃いものです。 武田氏の中枢にいて軍師を勤めていた梅雪でしたが、織田信長による甲斐侵攻が始まる直前、あっさりと織田側に寝返りってしまいます。これには信玄の跡を継いだ子の勝頼との不仲もうらぎりの一因となっているようです。長篠の戦いの最中に戦線離脱してしまうほどですから、余程反りの合わない二人だったのでしょう。

 

武田氏の滅亡

天正10年3月、織田信長の甲斐侵攻により武田氏は滅んでしまいましたが、穴山梅雪は信長より甲斐河内領とこれまでの所領であった駿河江尻領を安堵されました。 月、この御礼を伝えるために梅雪は家康と共に安土を訪れ、そのあと家康と堺で遊覧していた時に本能寺の変が勃発。 これはヤバいと思った二人は堺を脱出し国に帰ろうとします。家康は二人別々に逃げたほうがいいだろうと、梅雪と分かれて伊賀越えコースで東に脱出に成功します。一方梅雪は木津川河畔(京都府京田辺市の山城大橋近く)で、落ち武者狩りの百姓勢に襲撃され、殺害されました。享年44。
一説には、後々邪魔になるかもしれない梅雪を家康が殺害したといった話も.....

 

梅雪の菩提寺、霊泉寺へ行ってみた

穴山梅雪の墓所は3箇所有るらしく、同じ清水区の大乗寺と残りの一箇所は梅雪終焉の地となった京都府田辺市の飯岡墓地になっています。

江尻城主だったこともあり、清水興津の井上にある霊泉寺は梅雪の墓所があるので行ってみました。

 霊泉寺は臨済宗妙心寺派の寺で創建は穴山梅雪になっています。 10年ほど前にもここを訪れていますが、寺のまわりの霊園はその当時より広がっているようで、名前も「清水霊園公園」となっていました。 

この霊園の奥まった所に霊泉寺があり、その裏手にある墓地の最上部に穴山梅雪の墓所がありました。 

墓所より折戸湾を望む
高い所にあるので折戸湾がみえますが、残念ながら梅雪の居城、江尻城(現在の江尻小学校辺り)の建っていた場所はここからは見えません。 

サビだらけの案内の看板はそろそろ作り変えたいところ



石塔の正面には「霊泉寺殿古道賢集公大居士」の戒名、側面には「天正十年六月二日」の命日が刻まれており、これはまさに「本能寺の変」の当日です。 

6月2日の未明に起きた本能寺の変の一大事が堺にいた家康や梅雪に伝えられ、これはヤバいと思った二人は別々に国に帰ろうとします。
この時家康は伊賀越えの道を選び無事三河に帰りますが、梅雪は田辺市の木津川河畔で落ち武者狩りにあいあえなく亡くなっています。 この当事の情報伝達のスピードは現在自分たちが思っているよりはかなり早かったようです。


2020/12/11

インテルi7 MacbookProをBigSurにアップデート


現在使っている2017年MacbookPro13 はCatalona へのアップデートは止めてMojaveで使い続けてきました。
というのも、Catalinaの不具合情報が多く、アップデートする気にはなれなかったのも一つのの理由でしたが、MojaveからCatalinaへの進化の程度がよくわからなかったという事もありました。それ以上にMojaveに留まった一番の理由は「32bitアプリは動かなくなる」ということが一番の理由になります。

 MacbookProに入っている32bitアプリは「FileMaker」「Offfice2011」「ATOK」などで現バージョンに換えるとなるとかなりの出費になるようなソフトばかりで、バージョンアップによる影響が大きすぎました。

 

Intel  i7の MacbookProでもBigSur は速いのか?

暫くはそのままMojaveで使っていましたが、M1チップを搭載した新MacbookPro13+BigSur の評判は予想に反して高評価で、ネット上でもそのスピードにビックリ!といった情報で溢れています。

 M1チップ搭載のMacbookProが凄いのは分かったのですが、ではインテルCPUのMacbookProをBigSurにしたらどうなのでしょう。そうした情報は少なく、実際、どの程度動いてくれるのか興味も湧きます。
 それ以上に、20年ぶりに、OSのバージョンナンバーが10から11に上がったのですから、どのようなものなのかと興味が湧くのは当然の事です。 しかし、自分のMacbookProは2017年なので、i7といってもクワッドコアでなく、デュアルコアのi7です。
そんなMacbookProでも早く動いてくれるのか?

動かないアプリが予想以上に出てしまった!

そこでTimeMachine でバックアップをとった上でMojaveから1世代飛び越し、BigSurにバージョンアップしてみました。
上記のアプリが動かなくなるのは承知していましたが、写真の管理やRAW現像に使っていた「Lightroom6」も使えなくなったのは想定外でした。 
Adobeから再度ダウンロードして再インストールしようと思ったら、なんとこれが出来ない! Lightroom6は買い切りタイプの最後のバージョンだったのですが、今は姿を消して入手は不可能のようでした。 他に変わるものも無いので、仕方なくサブスクリプションのLightroom Classic とPhotoshop を使えるようにしました。
Adobeでもこのセットのプランは他に比べて格安になっているので助かりました。

 他にも動画のダウンロードやファイル変換アプリの「Wondershare スーパーメディア変換!」も一部の機能しか働かないようです。これも日常的に使っていたアプリなので動かなくなってしまってガッカリ。

使えなくなったアプリの総額はかなりの金額になり、BigSurでも動く最新版を入手するかどうか?となると、ここはチト考えどころ。
新バージョンを入手しても来年は古希を迎えようとしている自分がこれからどれほど使うのかも分からず躊躇してしまいます。

 Apple純正のアプリでもiTunes は使い勝手がかなり変わり、ライブラリそのものを作り直さなくては使えないようでした。それに、これまではiTunesの中で管理していた動画(映画)は別アプリになり、こちらも新しいライブラリを作らなくてはなりませんでした。 
しかし、この件についてはBigSurで変わった訳ではなく、Catalinaからの変更のようで、Catalinaにバージョンアップした場合には自動的に新しいライブラリが作られたようです。でも自分の場合はCatalinaを飛び越えてしまったので、このライブラリのアップデートがうまく行かなかったという事のようです。
しかし、これもあとで調べてみたところ、MojaveからBigSurへのアップデートでも、音楽データや動画データのライブラリのアップデートは出来たようです。 
でもこれまでのライブラリは20年ほどライブラリのアップデートを繰り返して来たOS X 10.0 以来のライブラリなので、そろそろライブラリも新しく作り直しておいて正解だったのかもしれません。 

他にも幾つか一見不具合に見えるものもありますが、一番感じるのは各アプリの起動時間です。起動完了までにはかなり待たされるようになりました。起ち上がってしまえばそれ以後はMojaveの時より早いように感じますが、起動に時間が掛かるというのは嫌なものです。

 

Final Cut Pro X や Motion5 は速いみたいだけど、気のせい?

特にFinal Cut Pro 、Motion5 、Compressor などの映像関連のアプリは早くなっているように感じます。実際に同じソースで時間を計った訳ではないのですが、実際使っていて早く感じます。 
今のところはOffice や FileMaker などが使えなくても困るような事はありません。というのも、もう一台のMacBook Airの方に同じアプリが入っているので、必要な時はこれで何とか出来ています。 

Mojaveに戻そうか.....

こうなると、試験的に使ってみようと思ってバージョンアップしたBigSur でしたが、Mojave に戻すかどうか?と迷っています。
戻すのならば、早いほうがTimeMachineのバックアップからの空白時間が短くて済みます。変わりがそれ程無いのなら、32bitアプリも問題なく動くMojave に戻すのが正解なのか? 

迷うところです.....。



2020/11/21

Googleフォトよお前もか! 容量が制限付きになる

来年からは Googleフォトも無制限では使えなくなる

長い間使って来た画像クラウドサービスのFlickrが昨年一月に、それまで1TBまで無料で使えた物が、突然の有料化。
写真の保存という使い方では便利な機能も持っていたし、写真の公開方法もいろいろな公開の仕方があってかなり使えるサービスで重宝していました。

そんな便利なFlickrが突然の変更で、無料では1000枚までしか保存出来なくなってしまいました。
しかし、他に代用出来るようなところも無く、止む無くPro版に変更しました。
それ以前にはYahooでも同じようなサービスがあったのに、これも突然の縮小化で、画像の保存としては使い物にはならなくなってしまいました。

Flickrは日本語表示でなく全て英文だったのですが、最近になり日本語で表示されるようになり以前よりはわかりやすくなりました。

改善された部分もあるようなので、来年の1月でPro版も終了とする予定でいましたが、Flickr Proへの復帰もありかな?とも思っています。
まして、Googleフォトに制限がつくとなると尚更ということになってしまいます。

機能豊富なFlickr

flickerが有料化された時点で、Googleフォトもそのうちに無制限では無くなるのだろう、と思っていたら、思っていた以上に早くそのような事態になってしまいました。

Googleの説明によればGoogleフォトへのアップロード枚数は1週間で280億枚にもなるといいますから、今回の変更も無理もない措置と思えます。

Googleでは何年か前にも、それまでGoogleドライブの方でGoogleフォトの写真や動画を利用ことが出来ていたものも、GoogleフォトとGoogleドライブを切り離して全くの別物にしています。この結果、Googleドライブに写真アルバムを置くためには、改めてドライブにも写真ファイルをアップロードしなくてはならなってしまいました。

これまで無制限で使えたGoogleフォト

Googleフォトに足りないところはアルバムの階層化が出来ない事
でした。対して、flickrはこのアルバムの階層化構造を持てた事が一番の特徴でした。

Googleフォトでflickrと同じように保存しようとすると、千数百個のアルバムが一つの画面に出てくる事になり、この中から特定のアルバムを見つけるのはずっとスクロールして探すしかありません。

 Googleフォトとドライブがリンクできた時は、Googleフォトへアップロードしておいて、アルバム整理はドライブ側でフォルダを使って階層構造を作る事ができました。しかしフォトとドライブが切り離されてしまったことで、ドライブ側で画像の管理をする場合には改めてGoogleドライブにアップロードする必要があり、これは使用容量にカウントされてしまいます。
今後はGoogleフォト、Googleドライブ、どちらにしても画像の扱いは同じような事になってしまうのでしょうから、それなら最初からGoogleドライブで画像保存した方が良いのかも?
人に公開する為ならばGoogleフォトにするしか無いのでしょうが、保存というためならば、ドライブでの保存のほうが、階層構造を持てるだけ使いやすいのかもしれません。

自分の場合は何年か前から月250円でGoogleの容量は100GBに上げてあるのでまだ暫くは持ちそうですが、それとてやはり限りあるもので、無限ではありません。
Googleの予想によれば、現在の自分の使い方だは、あと4年は大丈夫なようです。

Amazon Photos はオリジナルサイズで無制限

Googleフォトが制限付きになると、残る無制限画像ストレージサービスはAmazon Photosだけになります。
amazon Photos

Amazonプライム会員なら使えるサービスで、自分も使っていますが、プライム会員の会費は支払っているので、無料サービスとは言えません

Amazonフォトはオリジナルの画像を無制限に保存できるのですが、残念な事に、アップロード等に時間がかかり過ぎて、積極的に使おうとは思えないのです。
そして、これもGoogleフォトと同じようにアルバムの階層構造は持てません。

これとて、何年か先にはflickerや Googleフォトと同じような制限付きになる事は十分想像できます。

やはり、外部のクラウドサービスに頼らず、パソコンに繋げたハードディスクでしっかり保存するのが、一番いい方法なのかもしれません。
保存と公開を旨く出来るのがFlickr だったのですが......