2017/11/12

半世紀ぶりの昇仙峡

 昇仙峡 

覚円峰
昇仙峡の記憶は小学生の頃で、それ以来行ったことは無かったのですが50年以上経過した先日行ってみました。山梨県ですから遠い所でもないのですが、何故か行かずに半世紀が経過。微かな記憶の中で何となく石の山(覚円峰)などは覚えていたものの、それ以外は全く記憶の外。紅葉を期待しての昇仙峡だったのですが、これは早かったのか、遅かったのか、それともこんなものなのか。期待していたほどの紅葉にはお目にかかれませんでした。

仙娥滝
中間地点に車を駐めて一番上まで来るまで送って貰い、上から降りてきました。この滝は仙娥滝という滝のようです。この滝が一番人気のようで、ここでは大勢の観光客が写真を撮るのに一生懸命。自分も写真クラブの11月の課題が「秋」なので何とか出せる写真を撮ろうと何枚も撮ってみましたが、撮影出来る場所が限られていますからどうしても絵はがき写真になってしまいます。


実は昇仙峡で一番期待していたのは「藤城清治氏」の作品を展示している影絵の森美術館でした。以前から見てみたいと思っていたものをようやく見る事ができました。それ以外にも山下清の作品(殆どは複製版)と、特別展では「内海桂子」さんの絵画も展示されていました。この影絵の森美術館はお勧めです。


 吐龍の滝 


車に戻った所で腹ごしらえをし、大泉町にある「吐龍の滝」へ寄ってみました。この数年の間に何回来たことか。この滝はもう十数年前のNHKの大河ドラマ「利家とまつ」のオープニングで使われた事のある滝なのですが、枯れ葉状態で此所もまた何回来てもまともな写真が撮れていません。


平山郁夫シルクロード美術館

宿に向かうにはまだ早すぎるので、小泉町の駅前にある「平山郁夫シルクロード美術館」に立ち寄ってみました。この美術館は主にシルクロード関連の絵画やカンダーラ仏像を展示している美術館で、以前より平山郁夫画伯との縁があった関係でこの地に美術館が出来たとの事でした。ここも個人的には3回目くらいになるでしょうか。小海線の小さな駅前にこんなに立派な美術館がある事に驚きます。展示されている仏像や絵画も多く、結構な見応えがあります。

 ペンション・ラクーン 

ペンション前を走る信玄の棒道

今日の泊まりは富士見高原にあるペンション・ラクーンです。このペンションを経営されているのは我が家の近所が実家の方で、カミさんや娘、それに息子夫婦も以前来ています。今回初めて知ったのですが、このペンション村の中を貫いている細い道は信玄が信濃侵攻の為の軍用道路として開けた「棒道」と呼ばれる街道でした。「棒道」の存在は知っていましたが、それがこのペンションの前を走っていたとはチョットした驚きでした。甲斐から信濃へそれこそ「棒」のように真っ直ぐに伸びていた道なので「棒道」と呼ばれているようです、またいつかこの棒道を端から端まで歩き通してみたいものです。


 御射鹿池 


以前何かを見ていたら偶然知った奥蓼科にあるこの池は湖畔に白馬のいる構図で知られる東山魁夷の代表作「緑響く」のモデルになった池で、東山魁夷はこの池がえらく気に入ったらしく何回も通っていたといいます。生憎と今は紅葉シーズンであの緑の中の白馬というイメージとは離れてしまっていました。緑響く時期にもう一度見てみたいです。
自然な池かと思いますが、実はこの池は1930年頃に出来た農業用の溜め池なのだそうです。酸性が強い水質のために水棲生物は生息出来ないのだそうです。そのような水質の為に濃い緑の湖面になっているのでしょう。

 霧ヶ峰・八嶋湿原 


御射鹿池までは計画をしてあったものの、それ以降の事は予定していませんでした。行く当ても無いので、大門街道を中山道まで行き、1年4ヶ月ぶりの和田宿を見てきました。早いものであれから1年4ヶ月です。折角和田まで行ったのにそのまま通過し、和田峠からビーナスラインに入り、霧ヶ峰へ。しかし、秋の霧ヶ峰は見るべきものもありません。やはりここは夏に来るべき所でしょう。標高は1000m以上有り、かなり高い筈なのに寒くない!今日はやたらと暖かい日のようです。

 身延山 久遠寺 

久遠寺・五重塔

霧ヶ峰から上諏訪に下りて、そこからはずっと20号線を走ってきました。この辺りは殆ど中央高速を利用していましたから、二十歳の頃スキーに通って以来なのかもしれません。そうなると、40年以上も昔の話です。しかしその頃とあまり変わっていないように見えるのは錯覚か?
身延まで来て、まだ少し時間が早いので久遠寺に寄ってみました。ここもこのところよく来ます。それだけに目新しい事は無いのですが、ただ一つ今回初めての事が!
実は久遠寺には過去何回も来ているのに、堂内に入った事は無かったのです。それが今回初めて堂内に入ってみたのです。でも、特別の仏像が有るわけでも無く、また建物もまだ左程く歴史あるものでも無いので見たところであまり興味を引くようなものはありませんでした。



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